一幕はもはや老年となった双子の姉妹。
生涯二人は、一つのものを奪い合った。
今は、かつて愛した男の息子を奪い合っている。
最悪なことは、それを相手が手に入れること。
その点で二人は唯一、意見が一致した。
二幕は、頂点を目指しすべてを失った男と、どんな夢も愛もこれまで手に入れることなく生きて来た男。
二人は世界の果てに取り残された。
それでも二人は譲ることが出来ない。
ボルクマンはフォルダルに永遠の別離を宣言する。
そして、いよいよ、かつて愛を誓い合った二人、ボルクマンとエルラが対面する。
自らの栄光のための最愛の女を売った男と、
人生の至高のものがたがが世俗的な成功のために売られた女の対決。
三幕は、夫と妻の対決。
決してももう顔も見ない、口もきかないと誓った女が、夫にどんな毒を投げつけるのか。
四幕、最終幕は誰もが世界の果てに。
いったい、ボルクマンは自分の人生にどう決着をつけるのか。
また、双子の姉と妹は?
誰も嘘がつけない。
誰もが一切譲らない。
人生をかけた、辛辣な言葉の刃が、次々と繰り出される。
そして四人の俳優は、舞台というバトルの場所で、いつのまにか、自らの人生と人間をむき出しにして立っている。
作:イプセン 上演台本:笹部博司 発売/星雲社
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